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向いてないなと思いながら~身の丈を知る編

畠山です。

畑は「火」に「田」と書くので、焼き畑の畑。
畠は「白」に「田」なので、乾いたはたけのことで、割と新しいはたけを示すそうです。

どちらも国字です。日本で独自に作られた漢字です。私は畠山なので、割と新しいはたけの部類なのでしょうか・・・


さて、

昨年は立ち方レスキューというメニューを作って、運動の準備段階である立ち方を変えることで、そのあとの動きが良くなるはずだと、色々とマニュアルを作ったり考えたり、どうしたら伝わるかに勢力を注いでおりました。

ところが、この感覚が相当難しいらしい。

そこで、

「立ちん棒」という、この棒の上に立つと自然に真っすぐに下した重心位置に立てるという、画期的な道具を作りましてお客様に試して頂いた。

膝が痛い人にはてき面で、立ちん棒に立つと痛くない。どいて重心が崩れると痛い。立ち方のバランスがおかしいのだ。ということが実感できるしわかる。ならば、立ち方を変えて痛む膝を克服しようじゃないか!と勧めるのですが、何故かやらないんです。

お客様というのは、自分で治す気がない人が多い。原因がわかって、これが変わればいいのだ。というところまで進んでもやらないのです。

私としては、なんでやらないのかな?と不思議に思っていたのですが、整体来る以上は、整体の現場である程度治らないと納得がいかないのか?
現代はスピードの時代だから「地味にコツコツ」というのがあっていないのかもしれない。不調というのは体の間違いなんです。体の使い方を改めてみるのも一つの方法のはずなんですが。

***

私は地味にコツコツと毎日取り組んで、いろいろなことを克服してきました。

例えば、
私は左の腎臓が弱くて、暑かったり、疲労しているとおしっこに影響が出ます。すぐに血が混じって、背中が痛く張ってくるのです。
原因は何かわかりませんでしたが、尿管は股関節付近を通っていますから、股関節の動きを良くすればなるかもしれないと、開脚に取り組みました。

開脚は毎日のストレッチで段々と・・・・・

当初はそう思っていたのですが、いくらやっても柔らかくなりません。
あるとき明らかに力が入っているな。と感じて脱力する努力をはじめました。どうしたら脱力できるのか。そればかり考えて色々と取り組んだのです。

すると、地球上にいるには重力はあるわけで、下から引っ張られているでしょう。それに任せて引っ張られよう。とおもったんです。引っ張られっぱなしだと崩れちゃいますから、どこかで吊をかける。ハンガーにジャケットをかけるような・・そんなイメージで立って見た。
向いてないなと思いながら~身の丈を知る編_a0123220_17424337.jpg

すると肩が下がりぶらんとした感じで脱力することができた。さらに前後してみると、前に行くほど力が入り、後ろに行くと力はぬけることも分かった。

こうした身体の使いかた、立ち方を研究して、この脱力方法を開脚に当てはめて行ったら、ぺたんとつくようになったんです。私は今でも開脚で胸がペタッとつきます。体が柔らかいというのは、個人差がありますが、ある程度は誰でもできるんです。じつは気が付かない力みがストレッチの邪魔をしていて、それに気が付かない人がほとんどです。

次にy字バランス。これにもからくりがあります。

バレエの人みたいにはいかないけれど、いちおうY字できます。これら股関節の可動性を脱力によって限界域まで動かすことを続けて行ったら、おしっこの問題や、背中の痛みはなくなりました。なにより、暑さにものすごく強くなりました。

暑さは体温調整をするために心臓に負担がかかる。汗が出ないと体に熱がこもっていろいろな弊害が出ます。熱中症が代表的な不調で、そのほか、視力が落ちる、ショボショボする、背中が痛くなる、肩こり首が回らない。全部、汗がうまく出ないときに出ます。

そして腎臓は、暑さで垂れ流しになった「塩分」による影響で、熱をもって背中が張っていきます。家の中でも熱中症がおこるのは体内の塩分濃度が薄くなり過ぎた結果であると思われます。

あんまり汗をだすと塩分濃度が薄くなって困るから、汗を抑えるようになります。すると熱が体にこもって先ほど書きました通り不調がどんどん出てくる。かといって塩ばかり取ることは難しいですよね。

塩は足りなくても水分が十分な場合は、汗がやたらと出ます。止まらなくなる。これは塩分濃度を濃くしようと水分を捨てているのです。これらの調整は自律神経で行いますが、体が硬いと自律神経の流れが悪くなって、調節するセンサーが壊れてしまっては暑さに対応しきれない。

なので、体が硬くなった老人に熱中症が多いとににらんでいます。

ここまで私が研究して、自らの体を実験台にしてわかったことです。これらを一般に公開して、多くの人に理解して生活に活かせば、体の不調改善だけではなく、スポーツやダンスにも活かせるはずだと、多くの意味を含む「立ち方」の指導を始めたんです。


ところが・・・

指導って難しいですね。なかなか伝わらない。私はできるけどあなたはできないで、終わってしまう。二時間の時間を使ってもほとんどの人が首をひねって帰るだけ。

整体院なので不調を少しでも軽減するようベストを尽くす。それはわかっていますが、根本的なこと、重力に逆らって生きている我々は、その使い方を学んで実践していけばもっと楽だし、今感じている肩こりも怒らないはずだと、ゴールをもっと先に設定して始めたんです。

しかしですね、少しでも早くこの不調を。と考えていらっしゃるお客様にとって、これは余計な遠回りなのかもしれません。私だって相当の年月をかけてここまで来たんです。それをわずか2時間のコースで何とかなるはずがありません。何度も通って身に着けるもの。しかし、この良さ魅力にほとんどの人が気が付いていない。

なんとかわかってもらえるようにと、場所を借りてワークショップ(お試し会)を開いた。場所も一年分借りた。

ところが・・・・・ところがですよ。

その時に所属している消防団の大会で勝ち進んで、全国大会まで行ったのです。当然練習は多くなって、日曜日も毎週練習、とっておいた場所は後半すべてキャンセルで大損害で、せっかく身に着けていった指導法やマニュアルももうわからなくなりました。

僕は感覚でできますが、こうしたらどうか、こういう動きをしながらやるとわかりやすいなど、まとめたのですが、男って頭の切り替えが悪いのか??仕事と消防の訓練と切り替えられずに、消防の方へ頭が向いてしまった。

仕事もかなりおろそかになってしまい、その中でもやっぱり立ち方だなとみていてわかるのですが、それはお門違いというものです。黙っていました。

そうしてすべてが終わって、ふたを開けてみるとだれもお客さんがいなくて、そもそも整体院なのだから、整体をしなきゃいけないのに、「立ち方の研究所」みたいな怪しいお店になっていた。

こりゃいかんと、慌ててホームページも一般用に作りなおして、ごく普通に営業していますという風に変えた。これは消防の訓練があったから気が付けたのでよかったです。ひとり走りするところでした。

身の丈を理解して、私の今できる事を精一杯やっていこうと思います。

立ち方などマニアックな指導、セミナーは多分うまくやる人はできるとおもいますよ。それもすごく儲かると思う。私はできない。そういうのができないんだな。と思った。金より、「なんであんたやらないの???」って思ってしまう。あんたの体なんだからもっとシッカリしなさいよ。と、ついね。

お金払って治してもらう所というよりかは、月謝払って剣道の道場にでも行くみたいな雰囲気でして、そういうのは求めてないんですよね。たぶん。

だから、現在はごく普通に営業していますのでご安心を。

by kurihamasitu | 2017-08-02 18:12 | 気づき・発見・これから


はたけやま整体主宰 畠山永の裏ブログ。現代に足りないものはこれだ!を語ります。ブルグタイトルは、父が残した唯一の言葉の財産。


by kurihamasitu

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